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2016.01.28

富士子さんから学ぶ

中南地区高P連研修会があり、基調講演が三上富士子さんだというので、興味津々そして虎視眈々と参加しました。
富士子さんは、長らく知的障がい者施設に勤めた社会福祉士ですが、一般社団法人「あおい森ネット」を設立し、成年後見人としてだけでなく、2014年から尾上総合高校でのスクールソーシャルワーカー=SSWとして活躍しています。
以前は同じ社会福祉法人の評議員として席を並べ、近年では「あおい森ネット」が主管した市民後見人養成研修を受講してお世話になったばかりでなく、神奈川県内でSSWとして活躍している芦田正博さんが来弘した際には一緒に会食したこともあり、SSWへのきっかけを作った自負があるだけに、現在の活動ぶりには大いに関心がありました。

基調講演では、大学受験に失敗して偶然施設に就職したところから福祉の世界に入り、2011年の東日本大震災の直前に経営者との行き違いがあって退職を決意して「あおい森ネット」を設立したのだそうで、突然の退職の裏にはそんなことがあったんだと得心しました。
最初に出会った二人の障がい者とのかかわりを語り、そこから子どもは親を選べないこと、高齢者に比べると少年を守る制度がないことを訴えて、やり直しができる社会、助けてと言える社会にする必要性を語っていましたが、これは今取り組んでいる相談で身につまされていることであり、その奥には声すら上げられないで引きこもっている人たちがいるのを痛感しているだけに、まったく同感しました。
SSWとしては2014年6月から県内の高校には3人配置された中の一人なのだそうで、週3日6時間勤務についているのですが、これまで配置されているカウンセラーだと生徒に対するマンツーマンでのケアであるのに対し、SSWは子どもだけでなく親にも寄りそう必要がある場合が多いだけに、親と先生の間に入る立場でかかわっているそうです。
他校からの相談もあるそうですが、高校以上に小中学校にこそ配置が必要だと思っていたので二次会で聞いてみると、それはそのとおりだとうなずいていました。
90分間の熱い語りにつられて質問が続き時間が押してしまうほどでしたが、その際にも分科会の席でも発達障がいの子を持つ参加者からの発言があり、思った以上に存在している現実と、それを受けとめながら親として向き合っている強さに胸を打たれる思いでした。

それにしても、成年後見や介護保険などの高齢者にかかわる支援は手広くあるものの、少年から成年になる時期には制度そのものが足りず、それを受けとめる社会的包摂につながるセーフティネットが用意されていないのが現実だけに、福祉の先にある支援を制度化していく必要を改めて思いました。
制度の中でがんばっている富士子さんを見るにつけ、制度の外にいる私もがんばらなければと思います。

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