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2015.07.12

【時評】新国立競技場問題を考える

5月の東京都に対する500億円拠出要請からはじまって、ついには2,520億円という途方もない額での建設を強行しようとしている新国立競技場問題ですが、決まったとされていることの方がおかしいと思いますので、問題点を列挙しておきたいと思います。

まず、地方自治の経験からすれば良し悪しは別にして行政予算は単年度なのが原則で、2019年5月までかかる工事を行うのに支出するのであれば年度をまたいでの支出を行うために繰越明許という手続きをしなければならないはずですし、当初額が1,300億円であったのであれば、その都度補正をする必要があるはずです。
それにもかかわらず、国会に補正予算がかかるという話も出ませんし、野党である民主党からも修正案を出そうという声もなく見直しを求める質問しかしないというのは、誰が責任者なのか見えないという話以前に議会としての機能を果たしているのか疑問に思います。
自民党から答えが出てくるとは思っていませんが、民主党の国会議員の方々もしくは地方議員でこの問題を取り次いで答えてもらえないかと思っています。

もう一つ、都から拠出することになれば議会での議決が必要ですし、これをおかしいと思う都民がいれば住民監査請求さらには行政訴訟をおこす権利が発生しますし、これによっておかしな工事を止める可能性もあるわけですが、国民の大多数が反対しているのをぶつけるには、いきなり工事差し止めの裁判を起こすしかないのかどうか知りたいと思いますし、実際に裁判を起こす動きがあるのかも知りたいと思います。
それにしても、現在の案のスタートは民主党政権時代だったそうですが、安倍政権が変えられない理由としているのは五輪招致における安倍総理の約束があるからだということですし、一番最初の案から変更もあり額も大幅に増えてしまったものを国民が納得するかどうか答えもないままに進められるのはおかしいと思いますので、ワンイシューで解散で信を問うのも何ですし大阪都構想のように国民投票を行うような仕組みがあってほしいものだと思います。

政治にかかわってきた立場からの問題点をあげましたが、メーンで使う陸上協議関係者としては為末大さんの意見がもっともだと思いますし、どんなものを作るかだけではなくどのように使っていくのかを考えておかなくては、ここまでとはならなくても次世代に負担ばかりを残すことになる懸念は消えるものではありません。
何とか見直しとなるよう、あきらめずに声を上げることは続けていこうとお思います。

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