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2015.07.09

あねっこバスに学ぶ

相馬地区町会連合会の町会長研修で、岩手県雫石町のデマンドバス「あねっこバス」を学んできました。
これは、相馬地区で運用されている予約型乗合バスに関して、5月の地区説明会そして6月に行われた町会長と都市計画課による意見交換会を受けて、よりよい公共交通システムを求めるのであれば自分たちも学ばなければということで企画したものです。

スキー場や温泉で知られる雫石町は、人口17,500人に減りつつあるとはいえ、74の集落に分かれる散村で高齢化が進んでいるだけに、公共交通が存続している意義は大きいのですが、そもそものはじまりは2003年当時に町内で8本のバス路線を運行していた岩手県交通が撤退することを通達してきたところからはじまり、1年がかりで町当局と町民の代表そして岩手県立大学の元田良孝先生のアドバイスをいただいて、これまでのバス路線を1日6本運行する予約式のデマンドバスに切り替えることにしたのだそうです。
その運行は町唯一のタクシー会社が対応し、苦情受け付けなどをNPOしずくいし・いきいき暮らしネットワークが行う形で11年目に入っているそうで、利用者数は減ってきているとはいえ運行開始時よりは多いレベルを維持しており、当時のバス会社に対する補助金よりも少ない額で運行できていることを受けて、1日おきに1往復する患者輸送バスだけ運行していた地区も来年度にはあねっこバスに置き換えることにしているそうです。

到着したのが予定よりも30分早かったのですが、担当職員の平野さんから30分の説明をいただいてからは、予約型乗合タクシーが運行している地区の町会長から矢継ぎ早の質問が続き、最後に私が質問し終えたところで11:30を回るほど熱心な質疑応答となりました。
そこで感じたのは、雫石町の場合は撤退するというバス会社に対して役場と町民がタッグを組んで向き合い、現在でも役場・NPO・タクシー会社が連携して町民の要望に応えるという一体感があるのですが、相馬地区の場合は何も知らず考えてもいなかった住民側に市から突然乗合タクシーの実証実験が打ち出され、今回の本格運行に関しても当初は説明はしても意見を受け入れるつもりではなかったという対立の構図でしたので、行政がどちらの側に立つのかは大きな違いだということです。
何とか新任の都市計画課長が聞く耳を持っていたことで、町会側でも考えるチャンスをもらったのですが、こういう場に臨んでみると先進事例から学ぶ意義は大きいですし、やはり自分たちのことは自分たちで考えなければならないことを共通認識できたのも大事な機会となりました。

ここからが、相馬そして弘前の公共交通の第2ラウンド、そのゴングは今回の研修で住民側から鳴らされたことを報告しておきます。

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