« 地域力で学校を支える宣言 | トップページ | 伏魔殿の近代化をめざして »

2014.05.06

「サイレント・プア」アナザーサイド

梁山泊!のサイトでドラマ「サイレント・プア」のことを描きましたが、自室に30年間閉じこもっているSNEP=孤立無業の息子を生み出してしまった父親である自治会長を北村総一朗さんが演じていました。
金融機関に勤めてきた常識人だけに、美大への進学を認めず二浪してからは息子をクズ扱いすることで未来を閉ざしてしまったという役回りでしたが、ここにはSNEPという社会問題とともに親子関係の難しさが描かれていると感じました。

思えば、親に道を閉ざされるというのは我が身にも通じることだけに共感を持って見入ってしまったのですが、親というものは自分のしいた道を進んでいる、もしくはここまでなら許そうという枠を越さない限りは認められても、そこから外れたり、さらには歯向かったりすれば許せないものなのでしょう。
私の場合は、満州国からの帰還後仕事をせず祖母との離縁を食い止められなかった祖父を憎んでいた父の態度が許せず、知識教養のある祖父にかわいがられたことで父を見下して自分の好きなように進路を決めてきましたが、それでも「いい大学に進学して社会で活躍する息子を育てた父親であり数々の役職を務めてきた名士」という立場が守られているうちは我慢の範囲でも、さすがに自分を退任させようという動きには堪忍袋の緒が切れたのでしょう。
だからといって、仲直りをしようとか親に謝ろうというつもりもありませんし、ドラマの中で30年ぶりに息子が描いた絵を見て過ちに気づくようなことが我が身にも起きてほしいと望むものでもありません。
それでは、この素浪人生活や家族の苦労が無に帰してしまいますし、親とはそういうものと受けとめつつも、あるカウンセラーが言うように、「許せない」ことを思い悩むのではなく「許さない」と思っているのを自覚することで好転する、というのを信じていくつもりです。

それより、それぞれの進路それも私が得意とする分野に進んだ娘にいろいろとアドバイスをする機会がありますが、それが敷いたレールを進ませようとしていると思われないよう、そういう親にならないようにすることとこそ、私が自戒すべきことだと思っています。

« 地域力で学校を支える宣言 | トップページ | 伏魔殿の近代化をめざして »

子育て・教育」カテゴリの記事

思い」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27994/59611661

この記事へのトラックバック一覧です: 「サイレント・プア」アナザーサイド:

« 地域力で学校を支える宣言 | トップページ | 伏魔殿の近代化をめざして »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

Twitter

ブクログ

Amazon


  • サーチ:
    キーワード:
    Amazon.co.jp のロゴ

国際漫画展

無料ブログはココログ