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2013.11.20

相馬地区の公共交通再編にあがく

東北運輸局主催、仙台市以外では初の開催となる地域公共交通シンポジウム in 弘前に参加しました。
これには前置きがあって、昨年6月に白紙になってから音沙汰のなかった相馬地区でのバス路線見直しが、来年2月から五所以奥のバス停を廃止して予約型乗合タクシーと組み合わせる方式に切りかえることで決定し、今月6日には町会長向け、先週は6回に分けての地区別説明会を行ったので、東北における公共交通の状況を知り、機会があれば今回の計画の問題を指摘したいと思っての参加でした。

運輸局からの説明に続いて、岩手県立大の元田良孝先生による基調講演では、コミュニティバスなどの地域公共交通を立ち上げるのに一番必要なのは正確な需要予測と身の丈に合った計画であり、住民に意向調査を行っても本当に乗るとは限らないので住民参加で企画運営する方式で巻きこんでいくことが大切だということでした。
その次に、先進事例の発表が「ふれバ」と呼ばれるコミュニティバスで成功している北海道当別町の増輪肇課長からありましたが、本格運行まで5年間の実証実験で定期を「応援券」として格安販売したり、車内で絵画展を開催したりといった取り組みをし、職員が本気で取り組むことで町民に関心を持ってもらった実践や、バイオディーゼル燃料での先駆的な取り組みに、感心することばかりでした。

それにひきかえ相馬地区での再編計画は、失敗に終わった計画を机上で組み立てなおしたもので、説明会は行ったものの住民を巻きこんでの計画にしようという雰囲気はまったく見られず、そればかりか改めての実証実験をしてから本実施に移行するという慎重さもなく、受ける住民側も無責任な賛同ならば提案する市の側も本気が感じられないものでした。
仮にうまくいったとしても、相馬モデルを山ほどある過疎赤字路線に適用していかなくてはならない大弘前市としての対応が必要になり、そのすべてに乗合タクシーを用意することなど現実的にも財政的にも無理なのが明白なだけに、元市議の立場としては相馬がよければという姿勢で受け入れるわけにはいかないと思いました。
講演・発表を聞いて、さらに失敗する計画だと確信したのですが、最後のトークセッションで市の鎌田推進室長があたかも成功するかのような安易な説明だったので、さすがに堪忍袋の緒が切れて、最後の質問の時間でキツく指摘しておきました。

ただ、市としては12月には路線廃止の手続きをすると言明した以上、12月議会には計画そのものではなく予算の増減というカモフラージュされた形での補正予算計上で切り抜けるつもりでしょうし、地区での説明会にも今回のシンポジウムの大事なところにも市議の姿がないだけに、議論もなく粛々と2月には相馬の奥にはバスが行かなくなるでしょう。
今回のシンポジウムは、東北レベルの規模だけにTVカメラも入っていましたので、そこで浮かび上がった問題点として、マスメディアに取り上げてもらうしか計画見直しの戦術がないことに無力感を覚えますが、相馬にとっても弘前市にとっても間違った計画を阻止するようにあがきたいと思います。

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