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2013.03.21

成果につながる議会改革とは

弘前市議会の第1回定例会は本日で閉会し、市長提案の全議案が可決承認されたばかりでなく、議員報酬の5%削減の議員提案も一心会・共産党の2会派以外の賛成多数で可決となりました。
昨年9月の唐突な議員定数6減に続き、今回から一般質問で一問一答式の導入と、弘前市議会の改革は着実に進んでいるかに見えますが、今会期中5日の傍聴から感じたのはまったく逆のものでした。

まず大項目ごとに何回も質問を重ねられる一問一答式ですが、ある項目で追及することに意識が集中してしまって、質問から新たな政策提言を行ったり市長の政治判断を引き出すといった論戦の意義を見失い、それで時間配分をミスして他の質問がおろそかになっているパターンが何度も見受けられました。
一項目で質疑を繰り返すことで、聞く側にも理解しやすくなるメリットはあるのですが、それであれば予算審議の際にも款で複数の質問をする場合には適用させるべきだと思いますし、傍聴した中で白眉の質問をしたのが従来型の再質問で教育委員会に予算執行権をと切りこんだ小山内司さんだっただけに、形式でなく質問の視点がやはり重要だと認識させられました。
振り返ってみますと、相馬村時代には一問一答式ではありましたが、その項目では再々質問までという制限があり、なおかつ最初の答弁は課長が受けて政治的判断が必要なレベルに至らない限り村長の発言を引き出せないといった慣習で、自分の質問の出来不出来をその場で村長に評価されるようなプレッシャーがあっただけに、上滑りしている感じを受けてしまいます。

そして今日は報酬削減となりましたが、反対討論に立った佐藤哲さんは①報酬審議会の答申でなく議員提案で行った例はなかった②5%という数字が今後の審議会に影響を与えかねない③5%では財政効果は見込めない④市民感情は5%では納得しない、と論じていまして、私も削減すれば市民からの批判を受け流せるというお手盛りな発想ではいけないと思いますし、自らの存在価値を報酬審議会に委ねないというのは15%を拒否した青森市議会と同じであってはならないことだと思うだけに、少数ながらも批判を受ける覚悟で正論を貫いたことに拍手を送りたい気持ちです。
そもそも5%削減を自らいうのであれば、これからの2年間だけでなく過去の2年間も相応分の仕事であったと認めたようなものですから、共産党の反対討論での現行額での新年度予算を可決しながら直後に削減を提案するのがおかしいということよりも、過去に遡って返納するという今年度予算の修正案を附帯していないことこそ批判されるべきです。

もう一つダメ出しすれば、最後に議会だより編集特別委員会が設置されることになりましたが、市では広報広聴課だったのを今年度すでに広聴広報課と順番を入れ替えて市民の声を聴くのが先で発信は後という姿勢を示しているのと比べると、広報活動全般でなく議会だよりという一ツールに矮小化された委員会設置では周回遅れの感をぬぐえません。

落ちた腹いせに批判ばかりかとお叱りを受けそうですが、落選したからこそ気づくことがあるのは真実で、これらの取り組みや付け焼き刃の議会基本条例制定などでは市政の中で議会が役に立つ存在になることにつながらないというのを喝破できます。
本当の改革というのは、決算時にすべての事務事業を成果=アウトカムの視点で仕分けしたり、予算策定を見える化するなどして、不要な事業を削ったり市民生活の向上につながる事業をすくい上げたりするPDCAサイクルに議会を明確に位置づけるシステム変更だと思います。
それが今の弘前市では、事務事業評価を廃止してアクションプランは自己評価と市民による第三者評価という方向に進んでいて、この件を一般質問でせっかく取り上げた菊池勲市議も議会が評価から外されていることに異を唱えずに終わりましたので、ガッカリしたというのが正直なところです。

一方で、今回傍聴に来ていた私より若い世代と話してみると、どの質問がよかったのか議会改革とはどうあるべきかといった上記の視点には自分との受け止め方の違いで関心を持ってくれましたし、見方を変えてまた来たいという気持ちを持ってくれたので、こういう語らいの機会は大事だと実感しました。
それによって、市民の側に改革すべきは何なのかという理解が拡がることこそ真の議会改革への早道と信じて、今私ができることすべきことをしていきたいと思います。

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コメント

あなたがいた時よりも今の市議会の方がはるかに前進していると思います。
あなたのいた時は、一切改革は行われませんでしたよね?
自分を棚にあげて、書かないでください。もっと客観的にもわかりやすい内容にしてください。
あなたがいない方が改革は進んでいるし、あなたの長々とした議会質問より、今のスマートな議員質問の方が聞き応えあります。

申し訳ありませんが、今の34人の市議会で良いです。
弁明はいりません。

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