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2008.10.23

これでいいのか、要介護認定

同じ分会のメンバーである田村医師会会長のご予定の都合で、いつもの火曜日でない日となりましたが、もう一つ違うのは来年度からの調査項目に沿った認定モデル事業案件が4件かかっていたことです。

認定項目そのものでは、除外された14項目に問題行動:幻視幻聴・暴言暴行・火の不始末・不潔行為・異食行動という、認知症によって引き起こされる中でも重い症状のものが含まれており、それに基づいて出されるデータからも状態象を示すチャート、自立度の組み合わせ、変更の指標といった、判定に寄与してきたビジュアルなものが軒並みなくなっています。
実際に認定に入ると、基準時間を示すグラフ以外にビジュアルなものがなく、排泄・食事・移動といった基本介護項目や認識にかかわる各項目を一つずつ検討してみるしか判断の基準がありませんし、要介護1か要支援2かを判断するための認知症自立度Ⅱ以上の蓋然性・状態の安定性といった新しい判断基準は医師の意見書と食い違った結果を示していますし、それに対する調査員の記述には状態の安定性を書きこむということに留意されていません。
あまりにも判断材料がない中、何とか認定を終えてみると、4件中3件もが一次判定からの変更となって、どうにも納得のいかない徒労感が残りました。

介護保険制度が施行される前には、要介護認定基準時間を算出するために24時間タイムスタディが行われたり、その策定にあたった当事者が直接説明会での講師を務めたりと、理解を得られるように努めていましたし、それに対して新制度構築の理想に燃える立場や問題を鋭く指摘する側からもさまざまな意見が飛び交っていたのを覚えていますが、三度目の改定ともなると根幹を揺るがすような大改定であるにもかかわらず、既定事実は動かせないものといった諦観が覆ってしまっています。
先日も一般市民には理解しがたい制度であるのを実感したばかりですので、専門家としての説明責任を果たすばかりでなく、少しでも現実的な制度となるようなアクションをしないといけません。

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