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2008.10.03

韓国の多様な施設ケアと出会う

韓国での3日目は、午前中に龍仁市にある韓国民俗村を見学し、午後は3ヶ所の施設を見学しました。

最初は「中央養護園」という、プロテスタント系の養護老人ホームと軽費老人ホームとで構成された大規模な施設で、地形を生かした設計と景観に配慮した美しい環境が印象的でした。
ここでは、韓国の介護福祉士にあたる「養護保護士」の養成も行っているそうですが、何より感動したのは、日本語を教えてきたという老婦人に日本語で迎え入れていただいたこと、そして神戸出身の「もりぐちてるこ」さんとお会いできたことです。
60年も韓国で過ごされているということでしたが、流暢な日本語で「祖国の言葉を忘れることなどありません、ここで幸せに暮らしています」というお話を聞いた時、日本人としての気骨とともに韓国との絆をつないできてくださったご苦労を思い、胸が熱くなりました。

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続いて、YWCAが経営する小規模施設を訪問しました。
ここは、15名の入所施設とデイサービスセンター、それにヘルパーがいるということですが、日本の小規模多機能とは違って、それぞれのサービスは独立しており、併用はできないことになっているそうです。

IMG_2347.JPG

最後に、カトリック系の入所施設を見学しました。
ここは60名の定員ですが、シスターによる運営のため入所者全員が女性で、男性の介護職員も一人しかいないのだそうです。
日本でも一番すばらしい施設は函館市にあるカトリック系の「旭ヶ岡の家」だと教えると、案内してくださった事務局長シスターが「ぜひ行ってみたい」と目を輝かせていました。

IMG_2348.JPG

ところで、前回訪問した際には円仏教、今回はキリスト教系で運営している施設を見学したわけですが、それぞれ全国レベルさらには国際レベルでの基盤を持っていることで、先進的で充実したハード・ソフトを整えているのだと思います。
その一方で、韓国の長期療養保険制度は単価や制度設計が十分ではなく、グループホームでいうと9人に対して3人の職員配置でよいとされていて、日本での生活時間における3:1配置とは意味が違うこと、単価も約4700円と低いので経営としては成り立つはずがないものになっているのだそうで、YWCAでは見学の前にこの件で喧喧諤諤の議論となりました。
韓国にとって、先行する日本の介護保険制度は参考にできるものだと思いますし、これから地域包括支援センターをモデルにした「支援センター」も構築していくということですので、高名な学者でなくても民間レベル自治体レベルで交流していく中で伝えられるものは多いと思っています。

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