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2005.07.21

虐待の講義で、自省

平賀町の地域ケア会議に招かれて、高齢者虐待について講義してきました。
ちなみに地域ケア会議とは、行政や社協、施設の職員が集まって、在宅での困難事例などを連絡調整する会議です。
今回呼ばれたのは、同時期に虐待にからんで措置しなければならない事例があったために、連絡を取り合っていたのがきっかけです。

その他の事例や、広島県で実際に措置入所となった事例、さらにこれから国会に上程される高齢者虐待防止法案などについてまとめて講義に臨んだのですが、話し出して早々自己紹介しているうちに、自分も虐待していたことを不意に思い出しました。
それは最初に修行させてもらった施設でのことですが、徘徊されると困るということで認知症の利用者を個室に外鍵をかけて閉じこめていました。
まったく福祉とは無縁の世界から飛び込んだ私も、疑問に思うことなくそれに荷担していまして、最初の秋に雪囲いをするほどお元気だった方を冬の間閉じこめられているうちに寝たきりとなり、次の秋にはお亡くなりになったのを、一種の殺人行為として自戒して、長慶苑ではそんなことはしないと誓って開設したのです。

これは新入職員に対する基本方針の説明で必ずふれるエピソードなのですが、在宅での虐待事例というのにとらわれていて、今回のストーリーからはすっかり失念していたのでした。
実際には、家族からの虐待ばかりでなく施設内部での職員からの虐待も同じく問題ですし、虐待といわないまでも人件や尊厳を大事にしたかかわりをしているかとなると、本当に怪しいところです。
サービスの拡張競争の前に、自らの襟を正すことこそ福祉の世界には必要な気がします。

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