ネットショップ塾から見えるもの

弘前商工会議所が開催している「ネットショップ開業セミナー」に、先週に続いて顔を出しました。

長慶苑のサイトにはネットショップのようなことは不要なのになぜ、と思われるでしょうが、この2回の講師であるジャイロの渋谷雄大さんが来弘するのをTwitterのツイートで知り、弘前のような地方だからこそTwitterが生かせるというのに関心を持って、顔を出しています。
先週の第1回目は午後からだったのですが、すでに私のことをネタに使っていたそうで、受講者の方々にも「やっときたか」という感じで迎えていただきました。
その回に自己紹介のコーナーがあったのですが、古本屋や古着屋でサイトのリニューアルをめざしている方などもいましたが、一番多かったのがリンゴや農産物をネット販売しようという農家の方が多く、その中には法人の理事も務めてくださっている地元・相馬の「山のりんご屋」中澤孝明さんや弟の同級生・中澤義人の顔もあり、やる気あるなあと感心してしまいました。

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ところで、Twitterが生かせるというのは、渋谷さんの最後のまとめによれば、津軽の場合リンゴといった売るに値する商品があるし、それをここで出会ったメンバーでサポートしながら販売するにも、顔の見える情報交換ツールとして活用できると思うからだそうです。
実際に、これまで地元のユーザーを見かけることもほとんどなかったのが、このセミナー受講者はさっそく登録して試しているので、全国でもなかなかない展開だと思いますし、それが新たなビジネスにつながってくれることを願っています。

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新幹線開業に本当に必要なこと

「東北新幹線全線開業効果活用講演会」が、弘前観光コンベンション協会と青森銀行のシンクタンクである青森地域社会研究所の主催で開催されるのが、夕方からのライオンズクラブ・チャリティダンスパーティーの会場でもある文化センターだというので、一足早く足を運びました。

最初の講演者は、先日の堀口さんと同じく青森県政策マーケティング委員会で席を並べた、現在は研究所の地域振興部長となられている竹内慎司さんが、八戸開業以来の効果を例によって緻密に分析していましたが、ではどうするかはプレイヤーに委ねられるような、ありきたりの展開だったのは残念でした。
続いて、HNK「プロフェッショナル」で紹介されて以来注目を集めているリンゴ農家・木村秋則さんが登場し、苦労の末にたどりついた自然農法を紹介しながら今の農薬漬けの農業への警鐘を鳴らすとともに、昨年は5000人そして今年はそれ以上の見学者が園地を訪ねてくることや、つい先日のNHK「ようこそ先輩」に出演したのも、畑を見守る岩木山を紹介したかったからだそうで、すぐに「あの富士山より美しい山」と全国から反響があったと披瀝されていたように、津軽の自然と農業で人を呼べることを何度となくお話しされていました。
その要点はこちらでご覧いただくとして、岩木山の話といい、津軽への愛情と情熱にあふれた、すばらしいお話でした。

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ところで、第1部が終わったところでコンベンション協会の役員ではない商工関係者が席を立つ姿が目につきましたが、研究所の理事長でもある青銀・加福頭取が冒頭のあいさつで木村さんともう一人、岩木山の麓に住む佐藤初女先生のことを紹介し、まつりや史跡でなくとも人を訪ねる観光という考えも必要と話していましたし、実際に木村さんのお話もそれを実証するような内容だっただけに、これまでの感覚で事足れりという姿勢はいかがなものかと思いました。
新幹線開業そして弘前城400年に本当に必要なのは、これまでの発想とは違う魅力を地元の我々が再発見することだと思いますので、この講演会を生かしていかなくてはと思っています。

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ジョッパルはすでに死んでいた

定例会の最中に競売がかかっていることが判明し、突如として問題が表面化した駅前再開発ビル「ジョッパル」は、民事再生を断念し12日の予定が18日まで営業が延長されたものの、本日で閉店となります。
1994年にダイエーを中核テナントとして華々しく開業した日も買い物に行った記憶がありましたし、市長のように「私の責任ではない」とほざくほど無神経ではいられない問題だと思い、家族と行ってみました。

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最終日ということで、もしかしてごった返しているのかと思いきや、駐車場もガラガラで駅前市民ホールもある4Fもすでに撤退した店舗の方が多く、人気(ひとけ)があるのは根強い人気があるという3Fの店舗だけでした。
廃墟と呼ぶのがふさわしい有様に、閉店時間まで見届けるという酔狂な気持ちも失せて駐車場を下りましたが、日本のヨーカドーチェーンの中でも優良店舗とされている弘前店の至近距離に、商魂だけが目につくダイエーが出店すること、実際に行ってみてコンクリート打ちっ放しの地下に段ボールごと商品を陳列するやり方ではうまくいくはずがないと直感しましたが、そのスタートから宿命を背負っていたように思います。

そういう感傷はともかく、市のホールや分室も来週で閉鎖となりますし、再開発ビルの筆頭株主としての責任もありますので、何とか市としての最善の手だてを打つ必要があります。
新幹線開業や築城400年祭を迎えるにあたって、駅前の中心にブラックホールが存在することは許されないと思いますので、早いうちに情報を集め話し合ってみたいと思います。

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馬脚を現したトップセールスの成果

決算特別委員会の2日目は、民生費から続行となり、衛生費・労働費・農林費、そして商工費まで予定の日程まで進んで、16:15に散会となりました。

この中で、民事再生計画を進めている駅前再開発ビルの赤字がさらにふくらむとともに競売の手続きが取られていることが判明して、心配の種がまた増えましたが、私が質問した「弘前りんご消費拡大宣伝事業負担金」、つまり「弘前りんごの会」と市長のトップセールスに関する質疑で、大事なことが見えてきました。
これまで市長は、一般質問に対する答弁でトップセールスで訪問したところでは成果が上がっているとしていましたが、これを具体的に示せと質問したところ、りんご農産課長さらに農林部長の答弁で実際の数字をつかんでいないことが明白になりました。
岡山市では天満屋というスーパーの店頭での販売を2年にわたって行っているそうですが、そこでわかっているのは「弘前りんご」の認知度が2%台から6%台に上がったというアンケートの結果だけのようで、岡山市で取扱量が増えたかどうかといった販路拡大での成果は把握していないというでは、900万円を負担している効果があるのか、疑問はふくらむばかりです。
県の事務事業評価にかかわってきた立場としても、何をやったか=アウトプット以上に、何ができたか=アウトカムを重視した行政運営が必要だと思っていますが、最重要としている政策ですら成果を考えていない有様にはあきれるばかりです。

このやりとりの中で、農林部長はトップセールスは市長自ら訪問することが農家の心を伝えることにつながると苦しい答弁に逃げましたが、同志・斉藤爾議員市場での有利販売依頼の際に原稿を取り出して朗読したのでは何とか買っていただきたいという気持ちが伝わらないという評判を紹介して追い打ちをかけましたし、さらに工藤栄弥議員が大連訪問への疑問をぶつけたのにもまともな答弁が出てこないあたり、行き当たりばったりのトップセールスの実態が馬脚を現した一日でした。
ぜひ市民の皆様、特に農業にかかわる方々には、相馬市長の農業重視というものの実態をご理解いただきたいと思います。

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商工会議所との懇談会で得たもの

商工会議所から正副会頭との懇談会のお誘いがあり、参加しました。
地元紙でも報じられていましたが、木翔公明7・鷹揚会1・弘清会1・共産党1に無所属2と私の13名が席を連ね、2時間半にわたって商工会議所の概要のレクチャーと意見交換を行いました。

レクチャーの中では、設置の根拠となっている商工会議所法の中に、「商工業の改善発達」と並んで「社会一般の福祉増進」が目的として掲げられていること、社会福祉法人や農業でも会員となることができることを知りました。
このことが意味するのは、3月来問題になっている商工会議所からの市政全般にわたる要望書に市が商工部門についてのみ回答をしたのは、法の趣旨からすれば商工会議所側に理があるということです。
それに加えて、その要望書は市長ばかりでなく議長にも提出されていたのを初めて知りましたが、いかに議長宛とはいえ議員に何の照会もされないというのは非があると思いますし、この件に関しては議長に質したいと思っています。

ところで、その場で私が発言したのは、派遣切りなどの件で企業側からも市からも情報を得ることができなかったので、商工会議所から情報を得たり意見交換ができれば、市民のためになる対策を検討できるので、これからもこういう機会を作っていただきたいということでした。
正副会頭の中には、これまであいさつもしたことがなかった方もありましたので、これから連携する第一歩として貴重な場となったと思います。

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「軽トラde夕市」、上々の盛況

今年度の新規事業である「軽トラde夕市」の初回ということで、市立病院の向かいにある、現在は土手町分庁舎となっている旧一大小学校跡地に足を運びました。
30分ほど前に到着したのですが、軽トラばかりでなくお客様もすでに多数見えていて、「販売は15:00からにしてください」とのアナウンスも開会のセレモニーも関係なく、ドンドンと新鮮な農産物が売りさばかれていきました。

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主管している倉光農林部長と少し立ち話をしたのですが、今回は19台の参加で「思った以上の人出だ」というので、「このくらいでいいんですか?」と意地の悪い聞き方をしたところ、「思ったとおりです」と言い直していましたが、そういう談笑ができるくらい上々の盛況でした。
ちなみに、今回は岩木地区・嶽で取れた生わさびとわさび漬けを買ってきましたが、ネットでの情報によると1時間もしないうちに売り切れ店じまいとなっていたそうです。

次回は7/7・9/8に予定されていますが、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいと思いますし、これがあちこちで展開できるようになったり、農家と商店街が主体となって運営できるようになればいいなあと思います。

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木の机とお別れに複雑な思い

月曜日まで予算特別委員会が延びたせいで、たった一日の休会日でしたが、ちょうど小学校で机の入れ替えをするのでご協力をという依頼がありましたので、少し遅れて行ってみました。
すでに玄関には新しいスチール製の机と椅子がうずたかく積まれていまして、押っ取り刀で貼られたシールを目印に教室の前まで運ぶ作業を繰り返し、5名の父母と教職員とで約1時間で終えることができました。

終わってからのどを潤しながらの懇談となりましたので、木の机と椅子というのが相馬らしくてよかったのにと聞いてみると、杉材のために材質としては柔らかいので破損が多く、パーツごとに取り替えながら対応してきたものの、製造先で生産を終了したのでそれもできなくなり、味気なくても長持ちするスチールに切りかえることになったのだそうです。
国土の8割が山林だというのに、こういうところにまで林業の衰退が影を落としてくるというのは、どうにも納得のいかないことですし、教育の場からぬくもりを感じさせるものがなくなっていいのかというのも、考えなければならないことだと思います。

木の机と椅子のメモリアルとして写真を撮っておきましたが、何とかこんな元気な笑顔が失われることのないよう、教育環境の整備、産業の振興という重要な課題に思いをめぐらしたいと思います。

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首長シンポジウムを採点

弘前大学の学園祭・弘大祭で津軽5市町の首長によるシンポジウムがあるというのを知り、高校時代に松本伊代コンサートに行って以来で足を運びました。
これは弘大地域共同研究センターが主催したもので、「産学官連携による地域政策」というテーマで、青森市・佐々木誠造、平川市・外川三千雄、鰺ヶ沢町・長谷川兼己、鶴田町・中野掔司にお膝元の弘前市長という5名の首長が壇上に並びました。

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佐々木市長はただ一人プレゼンテーションソフトを使って、大学との連携の要点をきちっと伝えるスマートな報告、外川市長は自分のところの職員がいるのに気兼ねせず、今の職員は市のために働くという気迫に欠けると厳しい物言いで、長谷川町長は地区ごとの調査を大学と共同で進めるところまで持ってきた話、中野町長は「朝ご飯条例」を制定するまでの取り組みを具体的にお話しされていて、それぞれ学ぶべきところがありました。
それにひきかえ、相馬市長は具体的な連携の話が出てこないままにとりとめのない話が長々と続いて、コーディネーターが発言を制せざるを得なくなりました。
おかげで遅くなってしまった休憩時間に、弘前市長のはなしが一番よろしくなかったと話しかけてくる方もありましたが、私も同感でした。

後半にはフロアからの質疑応答もあり、大学側にお願いしたいことはいくつも出てきましたが、大学と同等の立場で研究や事業ができていると感じさせたのは青森市だけでしたし、そこに産業の側がどのようにかかわっているかという部分は、そちらからの発言者がいないこともあって、ほとんど話題に上りませんでした。
また、大学側も専門化していて総合的な判断をするには行政側に有能な人材が必要であるし、そのための情報データベースといったことも検討すべきだという意見や、議会もそれに対応して動いていると見えるようでなければという耳の痛い発言もあり、私個人としてしては気づきがあって有益な場であったと思いますが、全体としてテーマとしたところの議論となったかは少々辛い評価をしておきたいと思います。

ところで、フロアには部長級をはじめとした市職員も多数顔をそろえていましたが、最後に檜槇貢センター長が行政職員同士が市町村の枠を超えて学ぶ場を作る機運があると述べていたのを、実際にどう受けとめて動くのか関心を持って見守るとともに、議員の側もかかわっていくようにしなければならないと思っています。

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旧石戸谷住宅は不滅です

弘前市の有形文化財である旧石戸谷住宅は、津軽一円でも有数の大農家の邸宅です。
これを所有者が市に寄付し、今春までは致遠小学校の児童のための「なかよし会」の場として使われてきたのですが、致遠児童センターの開設に伴って、その役目を終えました。
最近、元々の所有者に対して私物を持ち出すようにと指導があったのだそうで、それは老朽化したから取り壊すという方向なのではないかと心配する声を受けて、現地を見てきました。

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現在は立ち入り禁止となっていて、萱屋根の部分には黒いシートがかけられており、見た目にも傷んでいるのがわかります。
そこで、文化財保護課に足を運んで説明を受けたところ、現在も担当課は児童家庭課となっているが使用していないため、どこで所管するか協議しているところだそうです。
それでは解体することもあるのかと質問すると、現地での補修もしくは解体保存した上で移転ということはあっても、文化財であるので滅失させることはないというので、一安心しました。

藩政時代の農家を実感できる貴重な建物ですので、保存ばかりでなく観光などに活用する方向で検討が進むことを期待しています。

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リンゴ被害対策の臨時会

すでに地元紙で報道されたとおりのリンゴの霜・ひょうによる被害に対する支援対策を盛り込んだ補正予算審議のために、臨時会が開かれました。

何人かの議員から、詳しい対策や対象となる範囲、さらには利子補給を決めたとしても貸し渋りや経営状態から貸し付け対象外となる可能性のある農家への支援をどうするかといった質問が続きました。
私も、直接の支援以外の税・保険料などの減免はどのくらいになるのか、この支援によって財政調整基金はどうなるのかを質問しましたが、基金残高は11.9億円まで下がる見込みだということ、減免に関しては来年1月に過去5年間の所得のうち高いものと低いものを除いた3年分の平均と比較して決まるので金額は示せないということでした。
もう一つ、被害園地視察の際に聞いた、単年度だけではない支援や農家経営を続けていけるような継続的な対策をしてほしいという切実な訴えが耳に残っていましたので、今後の向けての対策を話し合っているのかと問うたのですが、答弁の前にこの予算外ということで議長から質問を省かれてしまいました。

開会前後の控え室でも、共済のことや対象外となる農家の支援に話が及びましたが、一番大事なのは持続可能な農業政策だと思いますので、少し離れた立場から農業について考えていくつもりです。

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