防犯でも八戸市の先行を痛感

青森県市議会議員研修会は、今年は八戸市が開催地でした。

昨年、地元で開催した際には柔道の古賀稔彦さんが政治とは関係のない講演をされましたが、今回は犯罪社会学が専門の立正大学・小宮信夫先生が講師でした。
数々の著書やTVでも引っ張りだこの小宮先生は、なぜ犯罪を起こすのかという原因論ではなく、犯罪が起きる場所には共通点があるという犯罪機会論という観点から研究をし、犯罪が起きた現場には<入りやすい/見えにくい>ということを発見し、それを防ぐために安全マップづくりにも力を入れているそうです。
実際に八戸市では小学生とともに安全マップづくりを自ら指導している様子がビデオで紹介されていましたし、青森県にもアドバイザーとしてかかわっている関係で弘前市とも無縁ではないと話しておられました。
小宮先生は、犯人をつかまえるのは警察の仕事だが、犯罪を防ぐのは自治体の責任であり、マップづくりを通じて子どもたちや住民に危険に気づく力をつけることが大事で、それを政治が後押しすることも不可欠な時代になってきたとおっしゃっていましたが、最近の事件の多くが郊外型ショッピングセンターいわゆるファスト風土化しているエリアで多発していることも含めて、私たち議員は関心を持つ必要があります。

終わってからは整備が進んでいる南部氏の居城・根城跡と市立博物館を見学し、意見交換会を経て有志での二次会となりましたが、そこに八戸市議会の前議長であり福祉の世界でもお世話になっている坂本美洋さんが合流してくださいました。
防犯協会でも要職にある坂本市議は、講演が終わった小宮先生を見送る役だったそうで、八戸市で生活安全条例を制定するのにもその人脈や政治力を発揮し、それが県下でも広がるよう県警とも連携をとってきたのだそうです。
その話を聞いた一戸副議長が、自分が警察の方から情報をいただいて質問したのをきっかけに弘前市にも条例ができたことを思いだして、世間の狭さとともに弘前市ではそれっきりになっていることを反省していました。

ちょうど八戸市は市長選直前なのですが、前日には現職で尊敬する首長の一人である小林眞市長とマニフェスト・スクール以来の友人である三浦博司市議が公開討論会を行い、それぞれ特色のあるマニフェストを打ち出して政策主体の選挙が展開されているのを三沢・八戸の仲間から聞かされて、まず候補ありきの弘前市長選とは大違いなのを感じましたが、防犯という分野でも大きく水を空けられているのを痛感しました。

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青少年問題協議会に初見参

私は、今回の委員会異動で二つの違う委員会の宛職をいただいたのですが、そのうちの一つ青少年問題協議会が開催され、出席しました。

この協議会は、議員からは一人だけで他に市連P会長や小中の校長会の代表、さらには弘前警察署長といった幅広い委員で構成され、説明する側も窓口である児童家庭課にはじまって生涯学習課や指導課・保体課といった教育委員会部局、市民生活課に商工観光部局の商工労政課・公園緑地課、さらには図書館や中央公民館まで顔をそろえるそうそうたる会議で、何より普段はあいさつだけで中座する市長が議長として最後までいるのも、今までにないものでした。
流れとしては、各担当部局から青少年にかかわる事業の概要の説明があり、それに対して委員から質問がかわされて、何か結論を出すわけでもなく、1時間で終了となりましたが、何人かの委員から出たのは子ども会のリーダー研修を休止したことに対する異論でした。
そのやりとりによると、リーダー研修は「弘前方式」と呼ばれるほど先鞭をつけてきたものだったようで、それが参加者が少なくなったからといって休止するというのはいかがか、今年度から行われる姉妹都市・群馬県太田市との交流で代替できるものなのかと、厳しい意見が続きました。
ちなみに私は、最後に以前から気になっている成人式の運営とそれにからんで青年合同集会なる事業の概要について質問しましたが、議会の場のように再々質問まで突っ込むという雰囲気ではないので矛を収めておきました。

これが協議会としてあるべき姿なのかとは思いますが、議会では聞けない事業の詳細を知る機会にはなりますので、せっかくの立場をいかしていきたいと思っています。

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あえて、オンブズパーソンへの違和感

「北海道・東北オンブズマンネットワーク」が主催する市民フォーラムに、飛んで火に入る夏の虫の気分で参加しました。
内容としては、議員の政務調査費・費用弁償、非常勤行政委員の月額制報酬についての報告と討論という形で、それぞれ弁護士の方が自らかかわっている活動を報告していました。

政務調査費に関しては、弘前市での動きは全国のさきがけとなる位置づけですし、費用弁償については私たちも納得がいかないとして供託をしてきましたし、行政委員の件もこれから見直しが必須の方向だと思います。
その意味では、大いに共感を覚えてもよさそうなものですが、実際のところは「この人たちは何をめざしているのだろう」という違和感ばかりが残りました。
議会や行政のムダを省くのは必要なことですが、その手順としてまずは直接申し入れをしてもらえれば見直しが図られることもあったのではないかと思いますが、それがいきなり監査請求ダメなら裁判というのでは、敵対関係を作ろうとしているとしか思えません。
政務調査費の件では、返還を求められている議員の中には、同じ視察に行っても一人だけ対象外となったり、資料の開示を拒否した人は訴えられ資料提供した人は見送られるといった、公平な取り扱いとは言えないやり方が、先輩議員がオンブズパーソンに対する拒否反応を起こしているのが実際のところですし、フォーラムの中で「監査委員に対する監査が必要だ」とのたまわった方がありましたが、オンブズパーソンに対する監視もまた必要だと、私は思いました。

それ以上に思うのは、議会も行政もダメだと貶めるのはけっこうですが、それならどういうスタイルで政治活動をすればいいのかを示し、正しいあり方に変えるために、自ら議員なり首長になられればいいということです。
これだけの時間を費やせる理路整然とした批判精神をお持ちの方々こそ政治の場に出るべきだと思いますが、それをしない「勝ち犬の遠吠え」では意味がないと思います。

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古賀さんに話してほしかったこと

青森県市議会議員研修会は、今年は弘前市が開催地ということで参加しました。
昨年度は、弘前市商工会議所100年式典とかち合ったために欠席したので初めての参加でしたが、開会のあいさつに続いて基調講演というのは町村議員研修会と同じですが、弘前公園で行われている「菊と紅葉まつり」見学のインターバルをはさんで、意見交換会と称する懇親会までセットされているのが大きな違いです。
ちなみに、意見交換会に参加すると5000円、講演のみならば無料でして、自費で支払いをしております。

今回の講演は、バルセロナ五輪金メダリストである柔道家・古賀稔彦さんで、羽田空港で遭遇した際に思ったことが実現した形でした。
話の中身としては、天才が天才たるゆえんは勝った時でも反省ができることであるとか、ソウル五輪で敗退した際のひどい仕打ちやそれをバネにバルセロナ五輪で勝つことができた経験、プレッシャーという背負うものがあるから力が出せるといった、スポーツの世界で頂点を極めた方ならではの説得力のあるお話をされました。
ただ、このお話を聞く対象がスポーツの指導者や子どもたちであれば最高の内容だと思うのですが、市議会議員が対象で招かれたのは弘大大学院への進学なのですから、弘大を選んだ経緯であるとか弘前市を訪ねての素朴な感想でもいいので、地元にまつわるお話をまじえてほしかったと思います。

参加経験のある先輩議員によると、今回は比較的いい話だったということでしたが、議員たる者が単に講演を聞くだけで研修と言えるのかという根本的な疑問がありますし、私が議長になって議長会で発言できるようになったら、事務事業評価の実際を演習するとかワークショップの手法を身につけるといった中身にしたいと思います。
それだけやった後ならば、意見交換会で研修のことも話題になるでしょうし、おいしい酒も飲めるというものです。

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市営住宅の厳しい状況を知る

市営住宅運営委員会が開催され、出席してきました。
今回は、7月からの改選で民間委員1名が交替したこともあり、議題はないものの市営住宅の状況を研修会で学ぶための開催です。

一つは市営住宅使用料の滞納についてで、金額の多さばかりに目がいっていましたが、実態としては7軒に1軒が何らかの形で滞納しているということで、その割合が想像以上に大きいことに驚きました。
また、悪質な滞納者に対してはいよいよ裁判をおこすことを検討していることも報告されましたが、そもそも市営住宅の場合、一般でいう賃貸契約とは意味合いが違い、公民館と同じ性格に位置づけられる行政財産を24時間365日占有し続けるために使用料を払っていることになっているのだそうで、常識的な明け渡しや契約更新といった手だてがとれないということも初めて知りました。
もう一つ、公営住宅政令改正が来年4月に行われるのだそうで、これによって申し込み倍率が下がって困窮の度合いが高い人が入りやすくなるそうですが、その分所得の高い方は明け渡しを迫られる可能性があるというので、現状ですら対応に苦慮しているところに、さらに難しいケースが増えてくることになりそうです。

今回の説明で、市としてはできる限りの対応をしているのがよくわかりましたし、さらに大変になることを市民にも知ってもらうべきことだと思いましたので、一般質問で取り上げた上で、自分なりの提案もしたいと思っています。

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光志さんの心意気にふれる

前回は肩すかしな形で終わった、青南エンジニアとの和解にかかわる環境事務組合議会の臨時会が開かれました。

事故と裁判の経緯を簡単にまとめますと、2003年7月に灰溶融炉施設で操作ミスによる爆発事故が発生し、組合は2005年2月に管理業務を受託していた青南エンジニアに対して4億2,630万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、2007年3月に青南側に3億4,104万円の支払いを命じる1審判決が出され、その後双方が控訴して、今日に至っています。
裁判所から示された和解内容は、青南側が組合に対し2億2,736万円を支払うとともに、施設の施工業者である荏原製作所が補修工事の代金減額などで応分の負担をして3年以内に復旧工事を行うというものです。
今回は、その和解を認めることで解決金が入るとともに、弁護士への報酬1,260万円を支払うという補正予算がかかったのですが、私はこれまでの裁判費用の総額や復旧するまでの期間などを質問しました。

それ以上に厳しい質問をぶつけていたのは、工藤光志議員でした。
これまでも、灰溶融炉が稼働できないことによる見えざる損害を問いただしていましたが、今回も和解は理解できても弁護士への報酬といった支出を組合が持つことになるのはおかしいと厳しく追及し、最後も異議を唱えたので採決となりました。
私は議場に入るまで和解でやむなしと思っていたのですが、いつも隣の席で先輩として組合のことを教えてくれる光志さんの筋を通した行動に心意気を感じて、反対に回りました。
是は是、非は非とする姿勢が、やはり議員としての基本だと、改めて教えていただきました。

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久々に市立病院審議会

昨年6月以来の市立病院運営審議会が開催されましたので、出席しました。
こういう宛職をいただいている分野に関しては、議会で質問しないという謎の不文律がありますので、ここぞとばかりに質問するつもりでしたが、議長役の佐藤会長以外の6人全員がさまざまな角度で質問や意見を述べたので、一人で肩肘張らずに済みました。
話題に上ったことを、紹介します。

○職員確保
産婦人科に続いて脳神経外科の休止というのが報じられたばかりでしたが、今年度でいえば内科・整形外科で5名の医師増員をしたそうです。
一方、看護師は7:1基準を満たすための増員をめざしたものの退職者と相殺された形に終わっているそうで、新卒採用に加えて採用を続けて、今年末までに基準をクリアするのをめざしていくそうです。

○病院再編
津軽地域の6自治体病院の再編については、今年度は8回の事務局長会議を行い、総務省主導による公立病院改革プランに来年度から共同して取り組むことにしているのだそうです。
また、その推進のために、機構を係制から課制に改めるとともに、対策室を設置する方向だそうです。
ただ、これまでも小田原評定を繰り返してきた問題ですし、弘大や国立弘前病院との調整もありますので、市立・国立の統合のためには特区といった政治的なアクションが必要だと意見をのべておきました。

○経営改善
未収金対策としては、これまでも督促を行い、7,000万円ほどあったものが6,000万円台にまで縮減できているそうですが、10月の電算システム入れ替えにあわせて、即時請求を行えるようにするそうです。

これらのことも大事ですが、一般市民の代表的存在である北道委員から、市民が安心して利用できる病院として存続してほしいという、温かい励ましがありましたが、スタッフ一同その言葉に思いしてがんばってほしいものだと思います。

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自律性のない事務組合は必要か

環境事務組合議会がありました。
今回は補正予算と来年度予算に加えて情報公開にかかわる条例3本と、全員協議会の形で青南エンジニアとの裁判についての報告がありました。

まず船水議員が質問の口火を切り、来年度予算で大幅な人員削減がされていることにふれたのですが、これは石川地区にある南部清掃工場の業務を委託することになったということでした。
また市町村ごとに分別方法が違うことを問われると、それぞれのことには関知しないという答弁だったので、私から関連質問をし、事務組合が業務のみを行うのであれば、中央工場も委託にするべきであるし、自治体としての機能の果たすというのであれば各市町村に分別方法についても働きかけをすべきだと問うと、して担当課長会議に組合も参画していると答弁を修正するとともに、将来的には委託もあり得ると答えました。
また工藤光志議員が灰溶融炉が稼働しないことで市町村に負担が生じていると思うが積算しているのかと質問すると、計算はしていないがそうはなっていないと思うというあいまいな答弁だったので、今回の分別変更で売電がどのくらい増えるのかと私から問いただしましたが、これもまた試算できていないということで終わりでした。
そればかりか、あろうことか予算編成を弘前市総務財政課に指図されていると聞いていたのですが、開会前にそのことにふれた雑談の中で、今回もそのとおりだということでした。

事務組合の弊害として、自律的な政策展開ができないことと言われていますが、まさにそれを象徴するようなことばかりです。
事業を行うだけであれば、工場そのものは委託をして、各自治体から権限をゆだねていただいた上で弘前市なら弘前市できちんと責任を持った管理をするべきだと思います。
こういう存在の是非まで話し合える場もなく、どうすれば改革していけるのか、それこそ曖昧模糊とした状況です。

ところで、和解に大きく踏み出したという裁判についてですが、和解金額はまだ示されていないのだそうですし、今後の方向性といったことの議論に入る場ではないということで、何とも肩すかしなやりとりで終わりました。

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市営桜ヶ丘団地を視察

市営住宅運営委員会の一員として、来月1日から入居が開始となる市営桜ヶ丘団地のD・E棟の視察に行きました。

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2DKと3DK、1階は24時間対応の緊急通報システムを備えたシルバーハウジングを見ましたが、簡素な作りではあっても、収納や玄関に腰かけるスペースがあったりと工夫がこらされており、公共が提供する住宅という意味でも、よくできていると思いました。
ただ、先日の抽選会の当選者から2名、古い住宅からの住み替え予定者から2名、あわせて4名の辞退者があったのだそうで、あの落選した方々を思うと、安易な申し込みは謹んでほしいものだと思います。

桜ヶ丘団地については、住み替えが終われば年内に古い住宅を取り壊し、来年度からの2ヶ年で57戸が建てられて、若葉町とあわせて210戸になる予定です。

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環境事務組合でも是々非々

議員としていただいた役職の一つに弘前環境事務組合議員がありまして、統一地方選を受けての臨時会が開催されました。

構成市町村のうち管理者となる弘前市長以外の首長も議員という立場になるので、再選された館岡板柳町長と私を含めた4人の弘前市議が新任という扱いなのですが、鷹揚会からの3人は前期に引き続いてという方々ばかりで、副議長および監査委員として名前が上がっていました。
議場に入って鷹揚会以外の方に聞いてみると、私ばかりでなく全然相談がなかったというので、広域連合での議長候補を相談して決める動きとはまったく正反対の状況であるのがハッキリしました。
そういう独断的な運営にも反感を覚えましたが、弘前市議から7名の枠とはなっているものの、元々は岩木・相馬の分も含んでのものですから、議員側にある役職の一つは他町村に行くべきものだと思い、監査委員に関しては反対をしました。

他にも特殊業務手当の変更でも質問をしましたが、事務組合という突っ込んだ議論が行われにくい場だからこそ、是々非々の立場で臨んでいこうと思っています。

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