またしても予算原案に反対した理由

市民ゴルフ場問題での空転などで5日目の審議となった予算特別委員会で、20011年度一般会計予算案が賛成多数で可決されましたが、私は反対討論を行いました。

一つ目の理由は、岩木・相馬地区の固定資産税アップが盛られているからです。
12月定例会で、この件を元岩木町長である田中元議員が取り上げたのでわかったのですが、旧弘前市の資産評価は旧い時期のアバウトな調査によっているのだそうで、これがあと0.2%進められれば正確な評価に切りかえるのだそうで、その効果は数億円になることが見こまれています。
その0.2%が行われていないことで旧市での徴税アップは2012年度以降になるのに、正確な調査が町村時代に済んでいる両地区は新年度から0.2%のアップと岩木地区では都市計画税の徴収も重なり、総額9000万円の増税となるのです。
新年度には、アクションプランの一環で合併検証委員会が設置されることになっていますが、明らかに合併による痛手を受けるものを見過ごして今後の検証に期待するというのは、相馬出身の立場では到底できることではありません。

もう一つは、議員年金廃止にかかわる負担です。
議員年金は議員と自治体からの拠出によって運営されてきたのですが、市議会議員年金に関しては市町村合併によって町村議会から移った方が在任特例の終了や定数削減で去ったことの影響が大きく、今年破綻するのが明らかになっています。
さまざまな協議を経て今国会に廃止法案がかかっており、今後は議員からの掛金拠出はなくなるのですが、これまでに受給していた方々へは今後も支給を続けるために、今後数十年にわたって自治体が負担を続けなければならないことになっていて、新年度予算でも議会費が1億2000万円の増額になっています。
これに関しては、愛知県犬山市の田中市長のように国で処理すべきものであるので自治体としては予算に盛らないという姿勢の首長があるように負担先の問題も抱えていることもありますが、今回の東日本大震災に際してできることとして、議員年金を今の時点で完全に精算して今後いかなる支給もしないことにすれば、そこで発生する差額を丸ごと震災支援にあてることができます。
日頃高い報酬を得ているという批判を受けますが、その中からすでに拠出して自分のものでなくなっているカネですし、議員という政治にかかわる者が未曾有の国難にあたって身を切るのは当然のことだと思うのです。

これまでは予算案に異論がある場合は修正案を提出してきましたが、この二点に関しては同調する議員がいることがないのがわかっていましたので、他の99%には賛成できる葛西市政の方向性が打ち出された評価できる予算案でしたが、反対という形を取らざるを得ませんでした。
ちなみに、共産党は反対、加えて市民ゴルフ場指定管理料の予算執行凍結というのでは納得いかないとする鷹揚会:町田藤一郎・佐藤哲・松橋武史、無所属:工藤栄弥の4名も反対、翌日の本会議では鷹揚会の3名は退席、工藤議員は賛成と不可解な議決行動でした。

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ふれあいセンター、30分で説明会終了

7月の第1回目に続き、2度目となる相馬地区住民ふれあいセンターの説明会に出席しました。

隣に座った連合町会の福田会長に聞くと、この間の意見聴取などはなかったということでしたが、冒頭あいさつに立った市長がそのまま主要な項目の説明までするというサービスを見せていましたが、内容としては温泉へのサウナの設置は認める、市内の高齢者全員無料は見直す、調理室は設置ということで、住民サイドが強く要望した点についてはおおよそ認められたこともあり、その場での質疑もほとんどなく、わずか30分で終わりました。

4ヶ月という時間がガス抜きになったこと、何より基本線としては計画推進というのが確認できたことで安堵したのが短時間での落着になったと思いますが、まだ基本構想の段階ですので、3つのゾーンの組み合わせを含めて、住民との対話の上でよりよい計画にしていくことが大事です。

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視察:近江八幡市では議会以外の学び

議会運営委員会視察の2ヶ所目は、滋賀県近江八幡市でした。
近江八幡市は人口約7万人の琵琶湖南部に位置する近江商人の本拠地で、ふとんの西川や「メンターム」の近江兄弟社などがここで生まれました。

議会そのものについては、特筆すべき点はなく地道な運営をしている印象を得ましたが、富士山と琵琶湖の関係で富士宮市と「夫婦都市」、近江兄弟社の創始者ヴォーリズの生地レブンワース市とは「兄弟都市」とユニークな関係を築いていたり、「子ども未来部」「三世代交流課」といった珍しい部局があったり、コミュニティバスに車輌を寄付してくれた会社のロゴが大きく入っていたりと、興味を引くようなことがたくさんあって、厚生常任委員会もしくは会派での視察で来たら、もっと学ぶものが多いだろうと感じました。

その後、伝統的建造物保存地区に指定されている町屋街を案内していただいたのですが、前日に訪ねた"no-ma"野間邸のあたりでも弘前市の伝建地区より全然よいのに、旧伴邸からはじまった町屋めぐりではそのスケールの大きさと保存の良好さに圧倒されるばかりでした。
そのルートの中に丁字麩のおみやげ屋さんが組みこまれていたり、近江牛ばかりでなく時代劇のロケで使われる料理屋さんも点在していて、観光というのはかくあるべしというお手本のようでした。

ところで、学ぶことだらけの近江八幡市ですが、隣の安土町との合併では先方でのリコールや町長交代で難儀しているようです。
議会としても合併の準備を進めているそうですが、是が非でも合併をという意気込みではないように感じましたし、津軽における浪岡町の悲哀を繰り返さないためにも、政権交代を楯に合併告示の取り消しに持ち込んでほしいものだと思っています。

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ようやく、ふれあいセンター説明会

地元紙でも大きく取り上げられたとおり、6月定例会で温泉掘削の調査費が計上された「相馬地区ふれあいセンター」についての説明会が開催される案内があり、旧開発センター(中央公民館相馬館)に足を運びました。

町会長や各団体の代表と相馬地区の市議3人、説明する側は佐々木支所長、高橋企画部長をはじめとして10名以上が並ぶ仰々しいものでしたが、計画はその反対で支所と公民館に温泉の三つの機能をコンパクトにまとめた平家建て・約2000㎡となっており、合併直前に村独自で基本構想をまとめた3階建てのものからすると隔世の感があります。
とはいえ、当時からすれば支所の課の数も職員の人数も減ってしまっていますし、本庁までの距離も近いだけに、基本的には納得するしかない計画だと思っています。

その後の質疑応答では、合併時の協定の効力や住民の声を聞く姿勢、何より温泉にサウナを設置しないという案に対する注文が相次ぎましたが、一日も早くという発言もあり、私もこの案をたたき台に町会や団体で検討してもらうとともに、住民と行政が協働でワークショップを行うような場をもうけて、意見の集約を図ってほしいと発言しておきました。
何はともあれ、今後数十年の地域の中核となる施設であり、それを生かしていくには住民に「自分たちのセンター」という気にさせるような巻き込み方をしていく必要があると思います。
今後の展開についても、随時報告していくつもりです。

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踏みにじられ続ける合併の信義

審議5日目は、予算特別委員会で6本の補正予算の質疑が行われました。
一般会計は通常の分と今回の国における15兆円が回ってきた分の約12億円と二本立てで、今年度当初予算では見送られていたものがあれこれ盛られていました。

その中には相馬地区ふれあいセンター温泉掘削地点地質調査事業が含まれているのは、市長の側近を自認する栗形昭一議員の一般質問で明らかになっていましたが、それしきで着工へと向かうとは思えませんでしたので、自ら問いただしました。
企画課長の答弁によると、すでに庁内では計画がまとまり市長の決裁を待つばかりのところまで進んでいるのがわかりましたが、以前の話し合いから時間も経過し、住民からしても縮小が続くばかりの支所に期待するものも変わっていると思うので、まずは住民との対話をした上で成案としてほしいと迫りましたが、決裁後に説明会を開くという工程を見直す気は見られませんでした。
今回の調査に関しては、基本構想においても住民の意向においても不可欠となっているので進めるというのはわかりますが、決裁された案に不満が多ければ、そこでまた行き詰まることになりますし、それでは納得しない住民サイドに責任を押しつける形になりかねないのが気がかりとして残る議論でした。

もう一つ焦点となったのは、岩木観光特別会計でした。
これは今年度の補正ではなく、昨年度予算が歳入不足となるために今年度から繰上充用するもので、毎年このカラ財源での応急処置を繰り返しており、今回も単年度で341万円赤字であったので充用額がその分増えています。
これも質問しましたが、この状況で財政健全化法に向き合うとすれば、外部監査と健全化計画の策定が必要になる見込みだそうで、弘前市の財政にとって最大のアキレス腱であるのがますます明らかになりました。
このような状況では、一般会計や財政調整基金からの繰入で一気に解消するしか手だてはないと思うのですが、どのような方策をとるのかは一向に答えが出てきませんでした。

ふれあいセンターは、相馬村にとって合併に際しての最大の約束であり、岩木観光特別会計の赤字は合併時に岩木町で持っていた基金で解消できるものであったのを、債権債務はそのままにするという協定を遵守したことによって、さらし者のような扱いを受け続けています。
これは、自治体として存続していれば修理して使用可能であるはずの相馬・岩木地区の小学校プールの件でも煮え湯を飲まされたことであり、いくら市長が替わったとはいえ、合併の協定をいいように扱われては立つ瀬がありません。
青森市の鹿内博市長は、浪岡町との合併を検証する特別職を置きましたが、弘前市にも必要なことだという思いは募る一方です。

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