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大森勝山遺跡に期待高まる

裾野地区にある大森勝山遺跡で縄文晩期の環状列石が確認され一般公開されることが地元紙でも大きく報じられていましたので、日本史学科卒としては矢も楯もたまらず足を運びました。

IMG_2445.JPG

「弘前人物志」のために岩木総合庁舎に寄ってから弥生に上り、アップルロードで大石神社まで行って大森方面に下っていく途中から農道に入ってたどりついたところ、すでに関心の高い市民の方々が何人も見学していました。
成田教育部長と大谷文化財保護課長がいらっしゃったので説明をしていただきましたが、縄文晩期という新しい時期であり、その中でも最大級の東西49×39mという楕円形であるのが特長だということでした。
有名な大湯のストーンサークルは、円形で夏至に太陽が沈む方向に日時計型の組石があるのですが、この遺跡は岩木山を南に仰ぐ高台にあって、大石神社などと直線上に並ぶ位置にあるのからすると、原初の岩木山信仰のシンボルなのかもしれません。
こういう歴史のロマンにふれるのは、何とも楽しい時間です。

ところで、今回の調査報告書しだいでは国史跡の指定を受ける可能性がある重要な遺跡だということですが、現在世界文化遺産暫定リストに搭載されるところまできた「北海道・北東北の縄文遺跡群」には三内丸山遺跡をはじめ県内8遺跡も含まれているのですが、弘前市には該当する遺跡がないのが現実です。
これらの遺跡はすでに国史跡の指定を受けているのだそうで、同じ縄文晩期に属する亀ヶ岡遺跡も含まれていますので、大森勝山遺跡が指定を受けると追加登録される可能性が出てきます。
そうなればさらに注目を浴びることになると思いますし、その日が早く来ることを望んでいますが、それまでにアクセスや案内を改善する必要がありますし、教育の場面でどう生かしていくかも大事な課題となります。
何はともあれ、こういう期待が高まるようなものなら、いくらでも見つかってほしいものです。

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コメント

遺跡は考古学で、史学はまず文書を整理することだと思うのです。どちらもかなりマニアックですが。

 城下町といいながら、仲町の伝統的建物保存地区は観光コースに組み込まれることがない、その理由はハード整備もさることながら資料や調度品等ソフトの整備がなされていないからです。角館と対照すると分かりますが。

 一方、弘前高校には弘中時代からの財産や津軽家からの寄贈等の古文書や美術・書が結構あって、高校生では読み切れないため、青森市の郷土資料館に運んだりしているみたいでした。

 自然保護にはそれなりに時代の整合性がありますが、遺跡は手間ひま資金のかかる割に観光と言っても収入に結びつかないので、現在の日本の経済状況ではいかがなものかと思います。

投稿: ひろせ | 2008年10月19日 (日) 20:17

御返事ありがとうございます。

国史跡になると、年間1500万円ぐらいの補助金が出るそうです。(世の中はお金が全てではありませんが、今の状態だとかなり厳しいような感じがします)
調査員の雇用増加や調査資材等も良いものを使えるようになりますので、弘前市長や弘前市議会はもっと積極的に働きかけていただきたいと思います。

参考URLを追加します。
読売新聞の記事
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20081014-OYT8T00695.htm

投稿: さいとうかずひと | 2008年10月19日 (日) 18:13

さいとうさん、鰺ヶ沢街道側からのアクセス紹介していただいて、ありがとうございます。

子どもたちにとっては最高の教材ですし、お城だけに頼らない観光資源にもなり得る遺跡ですので、折を見て議会で取り上げるつもりです。
それにしても、りんご被害ばかりでなく、こういう機会に経済文教常任委員会が動くのが筋だと思うのですが、そうはならないあたりが残念です。

投稿: 三上 直樹 | 2008年10月18日 (土) 16:32

私も17日に見てきました。
交通に関しては、分かりにくいとの声が多かったので補足しておきます。

県道31号線を鰺ヶ沢方面に向かい、すその保育園の看板が見えたら、左に曲がってください(遺跡への看板があります)。
舗装された道路を1kmぐらい進むと看板が見えます。それを左に曲がってください。(舗装された道路を1km進む途中に幅の広い農道が左側に見えてきますが、そちらには行かないで下さい)

注意すべき点としては、長靴を持参し履き替えたほうが良いかと思います。普通の靴だと、足を痛める危険性があります。

私が見学したときには、草薙小学校の児童も見学に来ていました。素晴しい教育の機会なのですから、地元の小学校だけでなく、市内市外を問わずどんどん見学させるべきです。弘前市議会でも、この遺跡をどう活用するか、大いに議論していただきたいと思います。

参考URL
東奥日報の記事
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2008/20081015104458.asp
弘前市立草薙小学校ホームページ
http://www.hi-it.net/~kusanagi/kodomo/h15-6nen/iseki/sub3.htm

投稿: さいとうかずひと | 2008年10月18日 (土) 08:04

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